旧暦六月一日『氷の節句』❄️
声咲く
2022年6月29日 水曜日
今日(6/29)は、旧暦 六月一日。
「氷朔日(こおりのおついたち)」🧊とも呼ばれる
「氷の節句」です。
そして、朔ですから、新月🌑ですね。
一年の折り返しスタートのような日。
この日、氷室から切り出された氷は
宮中や幕府へ献上されました。
そして、それは臣下たちにも下賜され、
貴い御氷を身に受けたのです。
これは暑気払い。
暑い日に冷たいものを口にして
夏バテ疲労を吹き飛ばし、心を涼やかにするのです。
冷蔵庫のない頃の氷は、
大変な縁起物でもあり、
神でもありました。
奈良・平安の宮中では、
氷室の氷を取り寄せて
「氷御物(ひのおもの)」を頂戴する
「氷の節会」が開かれます。
水酒(=醴酒)に氷を入れたり、
氷の水漬けをさらさら食べたり、
『枕草子』にあるような削氷も頂いたのでありましょう。
「削氷(けずりひ)のあまづらに入りて
新しき鋺(かなまり)に入りたる。」
氷削り用の小刀で氷室の氷を削り、
甘葛シロップをかけて
金属製の器に盛るという初代カキ氷。
キーンと冷たさが伝わってくる記述です。
清少納言の実家、清原氏は代々、
主水司(もんどのつかさ)という氷や水を司る
お役目をしていた一族です。
水や氷を扱う家柄ですから、
雨乞や治水、氷室の管理まで祈りの日々で
あったであろうことが思われます。
冷蔵庫のおかげで私たちは
大変な恩恵を受けていますが、
当たり前となると今度は感謝を忘れてしまうもの…。
今日という「氷」の新月🌑を祝う日に、
冷たい氷や水のありがたさに感謝を捧げたいと思います✨
さて、桜月流でも稽古前に
笹の葉の上に盛られた氷を手に取り、
ひゃっこい氷のみずみずしさを頂戴して
元気パワーをこくりと頂きます💫
氷室から取り寄せた氷ではありませんが、
笹の葉の香りが涼やかで、あぁ、冷た〜い❄️
稽古場で氷は何度も出しましたが
この暑さです☀️すぐに解けてしまうので、
夕方の稽古では少なくなった氷を
グラスに入れて霧島高原の天然水と一緒に飲んでもらいました。
ひとりの生徒が、
負傷した足が痛くない気がしてきた‼️というので大騒ぎ。
そんなミラクルもあるのかも…。
氷のおまじないでしょうか💫
そのようなことをTwitterにあげていたら
ここのところブログにも書かせていただいている
佐治晴夫先生にご紹介頂いた、
私を日々整体でメンテナンスしてくださっている
二子玉川の《ふよう治療院》の谷平先生から
コメントを頂戴致しました。
「種類にもよりますが…
漢方的に笹は解熱解毒消炎止血などの効能があります。
成分がゆっくりと滲み出ていたのかもしれません🧐」
わぁ!!そうかもしれませんねっ ♡♡
笹氷🧊、小さな神さまかもしれません。
皆さんも、ぜひ、感謝と共に
氷の節句に氷をいただいてくださいませ✨