八朔の新月から
一夜明けて
「白」
声咲く
2018年9月11日 火曜日
一夜、『八朔』も明けましたね。
この頃は台風も多く、
八朔は、古くから稲の実を神に祈る日で
「たのみ(田の実)節句」を祝いました。
その後、丁度この旧8月1日に
家康が江戸に入ったので(天正18年)、
江戸にいる大名は八朔の五ツ時に白帷子で登城。
将軍に拝謁するという盛大なハレの日になります。
白帷子は、
麻や生絹 (すずし)の白いお衣裳のこと。(糊なし)
ご祝儀もあるし、
毎年白いお衣裳を準備して
お祝いするのは、きっと大変だったでしょうね。
だから、八朔というと
「白」のイメージがあります。
さて、今日は筆記用具のことから
「心地」というものについて考えてみたいと思います。
私の万年筆はペリカンの
スーベレーン800、ペン先はBB。
つまり極太で、
インクはロイヤルブルーです。
鉛筆はキャステルのB6(神事用)、B7(音楽用)。
現役高校生の頃は勿論シャーペンで
Bの芯を使っていたけど
大学で楽譜を書くとか和声の授業になると
鉛筆じゃないとうまく書けない。
そうこうしてる内に、大人になってから
宇宙物理学者の佐治晴夫先生が
「鉛筆はキャステルがいいですね。」
とおっしゃったので即効買いに行って
使ってみたら、書き心地が全然違う!
ので、もう他のを持てなくなりました。
その内、一番好きな書き心地を探してゆくと
とうとうB6、B7になってしまい…。
それでも、最初は遠慮してB2ぐらいに
留めておいたけど
パイプオルガンを始めた10年前ぐらいからは
数字が進んでしまった。
今は、B6とB7で、鉛筆はすぐ減る。
どんどん削って、すぐなくなる。
だって、芯が柔らかいから??
よくわからないけど
シャーペンの時よりは、断然燃費わろし、です。
でも、全然疲れない!
本当に疲れない。キャステルって、すごいんです。
私は、パソコンも使うけど
紙に書かないとダメなタイプなので
人よりは筆記用具で書いている気がしているのですが…
しかも、ノートは無地じゃないと
書きたい神経?
を邪魔されるようで書けないので
ノート探しは本当に大変です。
だからモレスキンのソフトカバーとかになっちゃう。
というか、
無地じゃないと自由に書けなくないですか?
この世の中には、線がありすぎるんですよ。
特に、間が細い線だと余計
「もうやめてー!」と思う。
なんで、線を引いてくれちゃうんでしょうか?
本当に、あのノートの線だけは
私の敵です。(ぷぷっ)
それから、ノート屋さんに言いたいのですが
紙色もつけないでもらいたい。
ものを書くときに紙に色がついてると
自分のアイディアとか無条件に、無垢に出せなくないですか?
横道ですがさらに言うと
縦横の長さに大きな差がある
すごく長方形!っていうノートが好きです。
長方形のノートで中が白無地で、
紙が万年筆にも適していて、
横の方が縦より長いノートがあると絶対に買います。
あと、めちゃくちゃ大きいノートがあると
すぐ書いたくなっちゃうんです
なぜかな??
とにかく、私なりの書き心地の良さというものがあって、
白無地じゃなきゃ嫌。白無地が好きです。
多分、余白が好きなんですかね…。
余白に、また新たに書きいれたりするからなのかなぁ。
空間欲しいですよね。
それから、このライン上に書けと命令されてる感じも嫌なんでしょうね。
右上がりのラインで書こうが、
急に文字が大きなったり小さくなったりしようが
私の勝手なのに、あの幅内に押さえつけられるのが
多分嫌なんじゃないかな、って思います。
リズム一定に書けないですもん。
それで、私は、横線の入ったノートはほとんど持っていません。
よほど、表紙のデザインが気に入ったか
星の王子さまノートでもない限り、持っていません。
(王子さまの商品は何にも超越に勝るので例外です。)
万年筆のBBも、
B6、B7の鉛筆も
太くて柔らかいので、
その文字に表情が出やすいです。
私の文字は、よく舞ってるようだと言われるのですが
すっごく跳ねが大きいんです。
きっと、自己分析するに
私は躍動感が好き、
生命力が好き、
レンジの幅が広いものが好きなので、
こういうことになっているのかな。
私の剱舞、歌舞の姿勢と
同じなのかも。
こういう自分らしい「心地」が
自分を育ててゆくように思う。
なんでも、一緒ですね。
まっ、白帷子を準備するより
白無地ノート探す方が簡単だから
これからも探し続けようと思います!