旧暦三月三日『御燈の剱』奉納
声咲く
2022年4月4日 月曜日
旧暦三月三日で『御燈(ごとう)』の日です。
(新暦では、4/3にあたりました。)
火の御明(みあかし)を
北極星に奉るという行事。
つまり、妙見さまに火を捧げるのです⭐️
北斗七星を従えて
北の中心にずっとおられる星。
北辰、北の子(ね)の星とも言われますね。
祖母の家の北側には
まさに北山と言われる鷹ヶ峰がありました。
この山の峰で、
古く『御燈』を捧げる祭祀があり
それは旧暦の三月三日と九月三日に献じられていたと言います。
北面して北極星を仰ぎ
『妙見菩薩陀羅尼経』をあげて…
真っ暗な中、神咒を唱えます。
そして、ポラリスに同化する火🔥
『御燈』を北極星に捧げ奉り
「モノを見通す妙なる目」を授かるのです。
オン ソチリ シュッタ ソワカ
オン ソチリ シュッタ ソワカ
オン ソチリ シュッタ ソワカ
妙見さまの真言を唱えます。
この後、七ツ星の剱振りを捧げますが、
それは北極星=中心 に仕える従者である
北斗七星をあらわしています。
北斗七星=柄杓 は
一日かけて北極星のまわりを一周します。
また、一年後の北斗七星は北極星に対してほぼ同じ位置にいます。
ですから、これらは全体でひとつであり
時計にもカレンダーにもなって全宇宙を動かしているのです。
すごい💫
さて、鷹ヶ峰にある岩戸妙見さまという
私の大好きなお寺さまの石造の妙見神像は
右手にツルギ・左手に蛇・頭には北斗七星を頂いておられます✨
岩戸妙見さまと同じように
私も右手にツルギを持ちますが
それは火を映す鏡の働きであるとも感じます。
目に見える世界を支える目には見えぬ世界。
そこへと通じさせる鏡が
430光年の距離を超えさせてくれるのかもしれません。
全てが終わると、『御燈』が消されて
一面がまた暗闇になります。
菜種の御灯明油と藺草の芯がの残り香だけがたゆとう。
何とも神秘的な美しい行事です💫
※北極星、北斗七星のことは下記のサイトがおすすめです。
ボイジャーが飾ってあり、大好きな科学館です