菖蒲太刀(あやめのたち)です!
声咲く
2022年5月3日 火曜日
清らかな菖蒲太刀(あやめのたち)💫
この季節、こども達と共に
この葉菖蒲で作った太刀を天地水平に振って
邪気払いを致します!
菖蒲(しょうぶ)の葉は形状が「つるぎ」に似ています。
それが、勝負運につながり
また高い薬効効果が邪気を払うとされ
菖蒲太刀や菖蒲兜を作り『戦ごっこ』をする風習がありました。
鎌倉時代の頃です。
その後、江戸時代になるとそれらは現代に繋がる
豪華な兜飾りや五月人形・飾り刀としての菖蒲太刀へと進化。
雛人形と共に発展してゆきました。
さて、私は原初的な「菖蒲太刀」が大好きです🧡
毎年、この太刀で神遊び致します。
鞍馬寺の降魔必勝の小太刀に
束ねた菖蒲の葉を
真麻(まそ)の木綿(ゆう)で結びます。
新暦『端午の節句』にあわせて粽も準備したので
稽古場いっぱいに葉菖蒲と粽の笹の葉の
清らかな香りが広がって…
清々しいです💫
万葉集などでは「あやめ」とあって、
それが野に咲く菖蒲か、
水の中から咲く花菖蒲か、
私たちが思い描く「あやめ」花は咲かない葉菖蒲か…
様々混同してしまいがちなのですが、
軒菖蒲や菖蒲湯に使う薬効効果のあるのは葉菖蒲です。
菖蒲酒を作る時にも葉菖蒲の根を用いなければ
生薬効果がありません。
菖蒲太刀を振ると
さやしゃ さやしゃ と葉音がして
本当に気持ちが清々しくなります‼️
こどもの日はもうすぐ💓
世界中の子供たちにも
菖蒲太刀のパワーが伝播して
邪気が払われ
武運と健康がもたらされますよう祈ります💫
旧暦五月五日の午=五とする
旧『端午の節句』は、新暦6月3日。
薬狩の日とされて、菖蒲や蓬などの薬草を摘み、
薬草やら香料を袋にして贈る習慣があります。
それが「薬玉(くすだま)」です。
【絵図】「古代薬玉之図」
『生花早満奈飛』(天保6年)
まさに、梅雨の頃にあたり
菌の繁殖や疫病除けが必要な季節。
日本の風習や縁起、行事は本当によく考えられていますね。