清明を迎えて、桜も清らか
声咲く
2022年4月5日 火曜日
今日から「清明(せいめい)」
桜たち花々が清らかに咲き誇り、
万物が明るく若々しく輝きだす季節です✨
日本では立春から88日目の「八十八夜」の新茶が尊ばれますが
中国ではこの清明節前に摘んだ「明前茶」を尊ぶのだということを
折形の大家の先生に教えて頂いたことがございます。
「香炉峰の雪いかならむ」の切り返しがカッコよかった
『枕草子』のエピソードで清少納言に教えてもらった白居易。
その白居易が離れ難いとさえ言った風景
それが杭州市西湖(シーフー)でした。
その西湖の西側の山で栽培されているのが
中国で最も有名な緑茶「龍井(ロンジン)茶」です。
美味しいお茶は、美しい風景の中に育つのですね。
清国第六代皇帝・乾隆帝もかの地で龍井茶を飲まれ、
あまりの美味しさにそれを母に届けると母君の病も癒えた…
と伝わる古樹の御茶木18本が、今も尚残っているのだとか。
そして、この「明前龍井茶」を
西湖三大名水のひとつ「虎跑泉の水」で煎れていただくことが
最高の境地であるのだそうです。 ほぉ〜っ🌱
お茶は薬であり、大切に汲んだお水で淹れる✨
という風習はまさに日本が和洋化しながら受け継いだ
美しい形の一つ。身体にも心にも沁み入ります。
さて、そんな「明前の龍井茶」の最高峰を
私は飲ませて頂いたことがあるのです!
甘やかでスッキリとしているのに、
氣がとても高まるような印象をとてもよく覚えています。
何煎お湯を注いでも注いでも、
刻々変化しながらのお味が楽しめて、
細い双葉に永遠を感じるようなアオいお茶。
茶葉は新緑そのものみたいな生命力。
そのまま食べても美味しくて、
いつまでもいつまでも深い呼吸になるような、そんなお茶でした。
長生きする心地す…💫
桜を眺めていると、私はいつも
そんな気持ちに包まれます。
そして、美味しくて、
ありがたいお茶にも同じような成分があるように感じています。
この感覚の中に、何か大切な秘密が隠されているような…
さぁ、次は
八重桜がやってきますね💕 奈良八重桜、見に行きたいなぁ。