春彼岸に「ぼた餅」
声咲く
2022年3月19日 土曜日
春彼岸の入り。
「ぼた餅」をつくりました!
春のお彼岸にお供えするのが牡丹のように丸くておおらかな形で、
こし餡の「ぼた餅」。
秋のお彼岸には萩の花を模した「おはぎ」。
こちらは収穫したての小豆をいか下、つぶ餡です。
あと二日で春分
太陽が真東から出て真西に沈む日。
昼夜がほぼ同じ長さになる特別な時。
この春分・秋分を中心にした全七日間の
「お彼岸」は日本独自の文化です。
「昼と夜の長さが同じだからあの世とこの世が繋がる日」
だと祖母から教わりました。
考古学者の小林達雄先生は
「縄文人はすでに春分や夏至をちゃんと知っていた」
とおっしゃておられました。
三内丸山遺跡で有名な、あの3本ずつ並んだ6本の木も
「二至二分」を知るための日時計なのだそうです。
柱の間隔は等間隔(4.2m)
巨大に聳える栗の木の柱です。
3本ずつ並んだ柱の延長線上に立つと、
夏至の日には柱のちょうど真ん中に日が昇り…
反対側に立つと冬至の日に柱のちょうど真ん中に日が沈むのです。
そして、春分と秋分の太陽は、2列の柱をきれいに斜めに通過します。
すごい!
春を祝う春分は、あの世とこの世が繋がる日。
目に見えない世界があの世だとしたら、
気配や予感を感じやすくなる日ということでしょうか。
ボヤっとしたり、夢をみたり、ハッと直感が湧き上がったり…。
それは春が、ご先祖さまが、
教えてくださっていることなのかもしれません
だから、日本人は毎年、春のお彼岸には「ぼた餅」を、
秋のお彼岸には「おはぎ」を供えて感謝を捧げて来たのだと思います。