旧正月
大福茶と大寒卵の夢占
声咲く
2017年1月29日 日曜日
旧暦で節会・節句・行事を祝う!
それが、今年のテーマです。
昔の日本では、今日という日がお正月です。
そう考えると、この酉年の
すべての行事は今日1/28がスタートとなるわけです。
本日、旧正月一日、つまり旧元旦です。
太陽太陰暦で1日といえば、朔(=新月)ということ。
今日から新しい年の、
新しいお月さまの巡りがはじまる…。
今日はとても大切な日なのです!!
西出信行さんという竹のアーティストさんに
オリジナルな桜月流らしい門松を作って頂きました。
竹の切り口の角度は、鋭利に角度をつけてくださり、
梅に代わって、桜を活けさせて頂きました!
元旦には、お福茶を頂きます。
若水を汲んで、そのお水でお茶を入れます。
私が京都で過ごしていた時は、
北野天満宮から火縄を頂いてきて、その火をかまどに入れ、
その火で沸かしたお湯でお茶やお雑煮を作る…のです。
もちろん、最近はもうガスなので
というテイで、となるのですが。
おばぁちゃんの時代までは、火を起こしていました。
火には、聖なる力がありますから、
それは、その方がご利益ありそうではありますよね。
現代は、ガス=火を超えて、IHの時代ですから
そうなると 火の精霊さんの力はどこへ行ってしまうのでしょうね。
さて、お福茶は、若水を使って入れる元旦のお茶です。
小さな梅と結び昆布を入れて、幸せを祈ります。
そして、今日は大寒(今年は1/20でした)という
最も暦の上で寒い大寒の日に生まれた卵を準備。
大寒卵を食べると、金運がますと言われているからです!
元旦に合わせて行事するには、とてもいいので大寒卵もお祝いも一緒にしました。
大寒卵の行事には、卵の夢占がついています。
まず、大寒卵をゆで卵にして、和紙を準備しておきます。
一言も喋らずに、そのゆで卵を3口以上で食べます。
一口目に食べた時に見た卵の状態、
二口目の状態、三口目の状態を見て、
その形、イメージで心に残ることを和紙に書き記します。
一口目の模様は、過去。
二口目の模様は、現在。
三口目の模様は、未来。
それを、表しています。
その、互いに見た情景を最後に発表しあい
卵の夢占の解き明かしをしてゆくのです。
各々、現在過去未来が感じられ、
予祝となるよき未来を招き寄せます。
本日の会は、非公開なので
全体を撮影することは叶いませんが、こんなセッティングからはじまります。
そして、
こんな風に、殻を各々割りむいて、3口以上で食べながら
それぞれの情景を書き記しておくのです。
最後、全員で、その模様の話をしてゆきます。
本当に、各々の風景が楽しくて面白くて、毎年この日がやってくるのが待ち遠しい私。
しかも、大寒卵を食べると金運が益すのですから、さらにこの上ない喜ばしい開運♡
私は、いつもお決まりの農場から、大寒卵をお取り寄せしています。
旧正月。
今日が一年のスタートの日。
今日、決心したこと、目標に抱えたことは必ず神仏の力を得て、
叶ってゆきますから、固く心に願いを込めて決心決意してくださいね。
目標や夢をかかげましょう!
さて、その日の終わりというのはいつなのでしょう。
深夜零時とお考えになりますか?
次の日は眠っている間に、いつの間にかやってくるのです。
零時を過ぎたから日付が変わったというのは西洋的な考え方です。
そして、また、新月から満月へと膨らむ月の力が偉大なのです。
そのパワーを頂戴してゆきたいものです。
少し遅れてもいいので、
まだお月さまが細く小さい時に願をかけることをオススメします。
太陽とお月さまの両方を大切に考える太陽太陰暦(=旧暦)を
大切にしてきた明治までの日本人の生き方考え方にあやかって
旧暦を大切に考えてゆきたいですね。