花鎮め、について

声咲く

「さくら」の語源のひとつは
『さ(お米の精霊)』の『くら(おわしますところ)』。
稲作の精霊がやどっている花です🌸

その年、桜の花が長く咲いていれば豊作となり
はや散りすれば凶作となると稲作の花占が
なされてきた木でもあったのは、そのためです。

そして、そんな桜が散る時、
疫神がその花びらに乗って疫病を流行らせる…
とも言われてきました。

ですから、この時期

♬ やすらへ花 やすらへ花…
(桜の花よ、ゆっくりしてください。
もう少し咲いていてください。)

と歌舞して、豊作と疫病退散を願うのです。

花よ、やすらひ給え
豊作となりますように
疫病が流行らぬように
そして、我が心がさまよい出ることのなきように

そんな祈りを込めて歌います。
私はお鈴を手にして桜木を廻りながら歌舞いしますが、
繰り返し繰り返す内に少しトランスするような
心持ちにもなって参ります。

不思議なおまじない歌です✨

さて、この祭祀は「鎮花(はなしづめ)』というもの。
鎮花祭(はなしづめのまつり)は
最古、三輪山の大神と狭井の両神社さまにて斎行され
崇神天皇の頃から執り行われてきました。

「大神、狭井(さゐ)の二祭なり。
春花飛散の時に在りて、疫神分散して癘(れい)を行ふ。
その鎮遏(ちんあつ)の為に、必ずこの祭りあり。
故に鎮花(はなしづめ)といふ。〜『令義解』(834年)〜」

桜月流でも、三輪の御祭に合わせて
新暦4/18に「鎮花祭」の行事を致します💫

季春(すゑはる)に “千早振る神のあやしき業” を鎮むる
この祭祀は疫神の御心を和らげ、
今では転じて薬ともなるようにと祈るものです。

 

桜月流はこの季節「桜の舞」のご披露が多くなりますが
こうして花が散る中、今週は一門や私の研究会の生徒さんたちに
「花鎮め」についてのビジュアルレクチュアをする機会が
何度かありました。

盛りを過ぎた葉桜の枝に、
花に見立てた五色布をかけて。
左は八重桜です。

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