小林達雄先生から
桜月流美剱道に
桜月流について
神谷美保子嬢へ、
刻流れて、光滅び、物音 止まりて、黒のまた黒き闇、身体を包む いやが上にも。
八百万の草木の精霊にわかに 響めき(どよめき) 相携えて歌い唄うて(うとうて)、舞い舞い踊る。
忍び寄る 魑魅魍魎、地団駄踏んで 剣打ち 振りて、突いて 突き舞う。 かそけき 灯(あかり)に ゆらめき浮かぶ 永遠(とわ)の道、まさぐり求めし。
さらに舞い舞い踊れ、足打ち鳴らせ。 舞い舞踊れ、力尽き 倒れてもなお・・・・。
小林達雄(國學院大學名誉教授 縄文考古学者)
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1937年新潟県生まれ。文化庁文化財調査官などを経て85年、國學院大學教授。縄文人の世界観から土器文様を読み解くなど従来にない視点から問題提起を続ける縄文研究の第一人者。新潟県立歴史博物館名誉館長。
著書に『日本原始美術大系I 縄文土器』(講談社)『縄文文化の研究』全10巻(編著、雄山閣)『縄文土器大観』全4巻(編著、小学館)『縄文土器の研究』(小学館)『縄文人の世界』(朝日新聞社)などがある。(2008年10月30日)