旧暦で祝う『七夕』 ( みつるぎ節会 @zoom vol.1 )

声咲く

この度、友人で編集者である
篠田栞さんとご一緒に
私がコロナ以前は毎年開いていた
旧暦で祝う「みつるぎ節会」を
展開することになりました。
これは、zoomを通してお手ほどきさせて頂く
作法と座学を含む
ビジュアルレクチュアであります。

コンセプトは、
現代のおうちでもできる節会
〜節供・風習・伝統行事
の方法をお届けすること。

それらには、古の先人たちが教えてくれる
素敵な ”おまじない” がいっぱい詰まっています。

それを栞さんは、
「12ヶ月のおまじないレシピ」と
名づけてくださいました。

第一回は『旧七夕』に決定。
ここから、様々に節会をご紹介してゆこうと
考えております❗️

 

私が祖母から教わった
様々な旧暦行事。
そして、日本の風土に育まれた風習行事。
四季折々に巡る、それらの”おまじない”の意味を
知ったら、もっともっとその行事が好きになり
大切になさりたいと思われるでしょう。

 

私が、「みつるぎ節会」を江古田にあるアトリエ
「The MoN桜月流」ではじめたのには
実は、大いなるきっかけがありました。

それは、社会人になってから改めて
國學院で神道文化学科に入学し
その在学中に、生死に関わる病を得て
入院手術をして、何とか生還してしばらくのことでした。

丁度、『月のけはひ』という桜月流の新しい試みの舞台が
予定されており、術後2ヶ月で、ステージに立たなければ
ならなかった時、それが荒療治となって体力を戻したのですが
そこから、桜月流の仕事と学業(卒業論文)との両立が
本当に体力的にしんどくて…

そんな時に、ある一つの節会を、門下の者たちと共に
祝った時、すごく身体の調子が軽やかになったことを
感じたのです。

そのことがずっと頭にあって…

國學院を卒業して、神職の資格を得て、
そのあと、神社への奉職をせずには神職資格も
机上の空論でありますので、ご縁頂戴して
氷川神社様に奉職させて頂きましたが
三年目に、再度倒れまして・・・

桜月流以外の学びは終えさせて頂くことになりました。

その時、祖母のように
一年間、ちゃんと節会ごとをやったら
健康になるのではとふと思って
どんなに仕事と重なる日であっても
とにかく旧暦で知りうる全ての節会を
自分自身で祭祀しながら一年を過ごしてみました。

その日のために準備すること、
その日に心身を調えて祭祀したいと願う気持ち。

考えてみると、一年の季節のサイクルに
沿った節会ごとは、本当によく考えられていて
エンジンが切れる前に、次の行事、次の風習、
と巡り回るので、
常に、祓い、生命力をあげ、願いを告げ
時に叶ったものを食し、よき言葉を唱え、
ある時は不思議な作法をし、
ある時は天に呼応している我が身に驚きながら、
時々に素晴らしく理に適った方法で
神や精霊や自然界やご先祖さまから
御福わけを頂戴できるのです。

これは、常若への道。
知らぬ間に、心身がとっても調子良くなっておりました。

私は、これを
”おまじない”だと思うのです。

チチンプイプイや、てるてる坊主、
鏡餅も、九字を切るのも、
みな”おまじない”です。

うちには、その節会や季節のための歌舞も
多くありますから、その日に祈りをもって
神楽することも本当に大切なことであります。

例えは、七夕でお話しすると
桜月流には、
『棚機津女(たなばたつめ)』という歌舞があります。

学生さんにお見せした習礼の様子が一部
私のTwitterにございます。

節会ごと、季節の祝いごとも
幼い頃には当たり前だったのにも関わらず
仕事に追われて、長年、おざなりになっていました。

日本人が大切にしてきた様々なお祝いを
一年通して行って・・・
ふと気がついてみたら
心身の健康を取り戻していた私は
古の先人たちが残していった祭祀や作法の
”おまじない”力を実感したのです。

それは、美剱という技芸
そのものにも影響を及ぼしました。

私が節会を開く噂を聞いて
参加したいという門下が徐々に出てきて
彼らに説明をすべくビジュアルレクチュア
もするようになりました。

さらに二年ほど経ってから、
ご縁のあった一般の方々向けに、
「みつるぎ節会」の名で
旧暦で祝う会を開くようにもなったのです。

しかし、コロナ禍、会など開催は辞めにして。
私はこどもの生徒達にできる限り行事ごとを
体感してもらえるよう心掛けてきました。

それをSNSでも見ていてくれた
栞さんと、この企画の始動で意気投合!と
なりまして・・・

旧七夕まで、三日しかないのに
zoomでの企画を立ち上げることになったのでした

ぜひ、皆さま、この活動にもご参加くださいませ。

旧七夕のことは、また次回に致します💓

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